くも膜下出血に予兆はあるのか?(2)

2016.10.22

 くも膜下出血の予兆はあるのかというテーマで書いています。私自身の体験に基づいた考察ですので、必ずしも正しいという訳ではありませんが、参考になることもあるかもしれませんのでまとめておきます。

 先ずもう一度復習ですが、くも膜下出血はくも膜という大脳内の部位を走っている動脈の一部が突然破壊され、そこから血液が周囲に滲み出し、いわゆる大脳に障害を及ぼすという病気だと思っています。

 しかし大脳に障害を及ばすとさりりげなく書きましたが。大脳組織の近くに出血があったとき、どのようなメカニズムで障害が起きるのかは不勉強でよく分かりません。

 だとすると、兆候をとらえるというのは、血液がにじみ出るという兆候を正しくとらえ、にじみ出始めた瞬間もしくはその直前に何らかの対策を立てることができるのかという話になりそうです。

 そこで改めて私自身が、血液がにじみ出始めた兆候を感じることができたかということを振り返ってみる必要があるわけですが、これは残念ながら打つ手なしです。

 なぜなら就寝中に突然異変を感じ、起きたらすでにめまいや頭痛等、それまで感じたことがない異常な症状が始まっていて、「これは変だ」とは思いましたが、救急車を要請するのが精一杯でした。

 つまり予兆(異変)は確かに感じたけれど、その時点ではもはや打つ手は限られていたということです。では就寝前はどうだったのか?これもごく普通にベッドに寝ていますので異常な兆候はなかったと言えそうです。

 つまり打つ手なし?しかし改めて当時の数日前を振り返ってみると、もしかすると・・・といった兆候があったような気もします。しかしその兆候がくも膜下出血と対応していたのかどうかは不明です。

 そこで脳出血の前兆という語句でネットを検索すると、頭痛、めまい、手足のしびれ、悪心、呂律がまわらない、物が見えにくい等の症状が現れることが多いと書かれています。

 しかし私の場合はこういった兆候はほとんどありませんでした。ということは逆に、もし普段通りの生活をしていた中で、上記のような感覚が突然あったら、事はかなり深刻で急を要すると考えた方がよさそうです。

 また上記兆候に「わずかに・・・」という修飾語を付けたとき該当することがあるならば(わすかな頭痛、わずかにめまいを感じる、わずかな手足のしびれ、わずかな悪心、わずかに呂律がまわらない、わずかに物が見えにくい等)これは事前の兆候といってよいのかもしれません。

 ただしあまり神経質になってしまうと、それだけで血圧があがり、余計な病気を誘発することも考えられます。

 というわけで、結論としては、兆候はあるともいえるしないともいえるという曖昧な表現になってしまうのですが、私なりの結論を一つ加えておきたいと思います。

 それは普段からの高血圧症状。これがあるとアルコールや入浴等で血圧の上下動が激しくなり、血管への影響が大きいような気がします。つまり血圧が高いということが予兆になり得るということです。

 また動脈硬化を指摘されていれば、これも予兆になり得そうです。私の場合はこの動脈硬化と高血圧が引き金になったのはと思っています。


自宅1泊の一時帰宅



第1章 発症から退院まで


トップページへ