2か月半の入院生活が終了

2016.11.15

 昨日の14日に病院の病室で書いた記事です。今は自宅のパソコンを使って、昨日の記事を修正しアップロードしています。

 ついに退院の日を迎えました。体調はこれまでと変わらず、若干の浮遊感があります。この浮遊感の原因ですが、先ず水頭症が考えられますがCTを撮影した結果、内出血の領域が広がる等の顕著な兆候はないということなので、様子を見るしかないないなと思っています。

 くも膜下出血というのはくも膜近辺を流れている動脈の一部が裂けて、そこから血液が周囲に流れ出す病気だと解釈しています。一種の脳出血です。治療は出血を止め、周囲に流れ出た血液を除去することが主になります。

 私の場合は、動脈の形が動脈硬化によって少し変形し、手術がやりににくかったということでした。通常のやり方ではなく、ちょっと違った場所(腕?)から管を入れて止血を行ったようです。

 従って血は止まったものの、その後の血液の除去が十分に行われなかった可能性があるなと思っています。そもそも脳内に血液があふれ出せば、それをすべて取り去るのはかなり難しいような気がします

 通常の内出血であっても、皮膚の下が紫色になって、それがもとの状態に戻るまでかなり時間がかかります。ましてや脳内の出来事ですから、いったいどうなっていることやらという感じです。

 というわけで、手術後2カ月半が経過して、最初は軽度の記憶障害や歩行障害、運動障害があったものの、これらについて今は8割方復調しているのはラッキーだと思うことにしました

 ある意味自分をごまかしているわけですが、浮遊感があるからと言ってすべてが完ぺきになるまでリハビリを続けてもしょうがないなと思っています。
 
 ましてやリハビリをやることによって浮遊感がなくなるという保証もありません。実際この浮遊感はリハビリの量にも寄らないような気がします。

 また、実際毎日行っているリビリのほとんどの課題は、自分で言うのもなんですが、他の人の水準以上の出来だと思うようになりました。他の患者さんからは、外見上全く問題ないように見えるというコメントも頂いています。病院内を歩いていると職員に間違えられそうになった時もあります。

 というわけで、状況はわずかな不安はあるものの、今退院しないと不安を抱えたままず〜っとリハビリを続けることになると判断しました。

 加えて、私の実家の母親も、私に輪をかけて心配性で、自身は高血圧と腰痛を抱え、なおかつ息子(私)の心配をする毎日が続いているので、その心労が心配でした。私が退院すれば心配の種が一つ減るだろうという考えもあります。

 退院にあたって病院関係者の方から、「何心配なことがありますか?」と聞かれました。浮遊感のことは伝えましたが、解答は実際問題完璧に元に戻るのは難しいというニュアンスでした。

 そんなわけで部屋の中に散乱した私物を片付け、後は息子が迎えに来るのを待つだけとなっています。


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第1章 発症から退院まで


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