クモ膜下出血の手術

2018.6.17

 クモ膜下出血の手術の概要について調べてみました。ネットや様々な書籍で解説されていますので、今更説明の必要はないような気もしますが、自分の頭の中が現在どうなっているのかということが気になります。

 手術の目的ですが、先ずは出血を止めるということが大事なようで、続いて出血した血を除去する必要があるみたいです。

 そこで出血を止める方法ですが、主な方法としては2種類。一つが頭を切り開いて患部を露出させ行なう「開頭手術」、もう一つが血管内に細い管を通して行う「血管内治療」に分かれます。

 開頭手術の場合は動脈瘤を金属製のクリップで挟み血流を遮断する「クリッピング手術」が良く行われるようです。

 いずれにしても、頭を切り開く必要があるわけで、結構大掛かりな手術となり患者側の負担も大きいと言えそうです。

 もう一つの血管内治療は、細いプラチナ製のコイルを動脈の中に入れることにより、動脈瘤の中に入る血液をとめてしまうという方法です。

 「コイル塞栓術」という名称になるようですが、ではコイルをどうやって血管内に入れるのか?

 どうやら主として太ももの付け根からX線で透視しながら「カテーテル」と呼ばれる細い管を入れ、その内側に更に細いマイクロカテーテルを通します。

 このマイクロカテーテルの中にプラチナ製の細い糸(コイル)を入れ患部まで送り、該当血管にコイルを詰める方法のようです。

 どのくらいの大きさのコイルをどのくらい入れるのかということは良く分かりませんが、これによって該当血管の血流がストップするので、それ以上出血は起こらないということです。

 この辺りの詳細については千葉大学の脳神経外科のページが参考になりました。

 私の場合は後者の「コイル塞栓術」という方法が採用されたようですが、障害が一つ。私の場合は血管の動脈硬化が進んでいて、太ももからはカテーテルが入らなかったようで、結局腕から入れたようです。

 その間本人は意識がありませんでしたから、どちらから入ろうが分からないわけですが、あとからその話を聞いて、「こりゃ真剣に動脈硬化対策に取り組まないといけないな」と思いました。

 一方脳中に沁みだした血液ですが、どうやって排出するのか?どうやらドレーンと呼ばれている管から排出させているようですが、これについてはかなり専門的な話となるようで、分かりやすく説明してあるページが見つかりませんでした。

 どうやらクモ膜下出血の場合「脳槽ドレナージ」と「腰椎ドレナージ」という方法があるようですが、具体的な内容は良く分かりません。

 ただ重要なことは、血液が脳内に残っているとその後の予後にも大きな影響を与えるようで、このドレナージの成否によって、その後の高次脳機能障害の程度も変わるように思います。
 


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クモ膜下出血という病気について


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