椅子から立ったり座ったり

2016.10.28 

 バーベルの上下運動がようやく終了したところで、次は何をやるのかなと思っていたら、椅子を少し後ろに引いて「その場で立ってください」と言われました。

 そこで普段通り立とうとして、椅子から素直にまっすぐ立ったつもりですが、上半身はぐらぐら。慌てて理学療法士の女性が手を差し伸べてくれました。

 どうやら私の場合は足の筋力が極端に落ちてしまい、椅子からまっすぐ垂直立ち上がることはかなり難しい状態になっていたようです。現実の厳しさに私もびっくりです。

 というわけで、素直には立ち上がれないということを認識させてから、立ち上がり方を教えてくれました。

 先ずは座った状態で上体を前方に傾けます。つまり椅子に座った状態で前のめりになるということです。次に足に力を入れて立ち上がるという動作をします。

 これだといきなり垂直に立ち上がるというより、若干斜めの動作が入るので、足に加わる荷重も少し小さくなるようです。「ありゃ意外と簡単に立ち上がれるな」と思いました。

 上半身さえ足の上に乗ってしまえば、あとは足を延ばすだけで、これも簡単。やってみるとすんなり立ち上がることができます。ただし全体の動作としてはいったん前のめりになる必要があります。

 次に座る動作ですが、そのまま座ろうとすると、足の力が体重を支えられず椅子の上にドスンと座ることになってしまうので、先ほどの動作とは逆の動作を行います。

 すなわち立った状態から上半身を少し前傾させ、上半身の荷重を足に載せます。その状態で足を少しずつ曲げて椅子に座るという方法です。

 この場合の注意事項ですが、動作はあくまでゆっくり行い、椅子に座るとき力尽きてドスンと座ることがないようにと言われました。やってみるとすぐわかりますが、通常より時間はかかるものの、安定して椅子に座ることができます。

 「へえ〜、ずいぶん楽にできますね」と伝えると、「そうですね」「それではこれを20回繰り返してみましょう」と言われびっくり。それでも体への負担は少ないので、何とかやり終えました。

 このぐらいの回数をこなすと、身体が動作を覚えるようで、以後足がきつい時はちょっと前傾というのが癖になりました。足の力のない高齢者にお勧めの動作です。



横向きに歩く


手術後のリハビリ


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