横向きに歩く

2016.10.29 

 リハビリの部屋にはバーの高さを変えられる長さ5mぐらいの平行棒が設置されています。オリンピックの体操競技の平行棒と同じ感じですが、バーの高さは1m前後です。

 このバーの端っこに椅子が据え付けられ、ここから平行棒に向かって両手を使わずに立ったり座ったりの練習をしました。万が一グラッとした場合は、平行棒をつかめばいいだけなので、安心して立ったり座ったりを繰り返すことができます。

 また立ち上がった状態から、少し平行棒沿いに歩くということもやりました。要するに普通の歩行練習です。

 ただ端っこまで行ったら反対向きにならず、そのまま後ろ向きに戻ってきます。これは簡単。と思ったのですが、体が左右にふらつくことがしょっちゅうあり、平行棒の必要性を認識しました。

 そうやって少しずつ歩くという基本動作を行いました。それぞれの動作は簡単ですが、このころにはまだ腰痛があり、またすぐに疲労が蓄積するので30分程度やっていると疲れてしまいます。

 休み休みゆっくりやるというのが基本ですが、とりあえず歩けるという段階まで進んだところで、「次は横歩きをしてみましょう」と言われました。

 2本ある平行棒の片方に向かって平行に立ち、そこからそのまま右足または左足を水平に移動し横向きに歩くというものです。右足を1歩右方向に踏み出し、着地時点で足が平行棒と直角になっていることを確認。

 確認後左足を平行に移動し気を付けの姿勢になります。これの繰り返しで横向きに進みます。ここにこうやって丁寧に書くほどのことはない馬鹿馬鹿しいほどの横歩きですが、きちんとやろうとすると足が斜めになったりします。

 それを意識して、少し大股に歩くと足の側面の筋肉が結構疲れます。距離的には5mぐらいですが、これを10往復もやるとかなり疲れます。

 いま改めてまとめてみると、こういうとを通して、立ち上がる、歩くという基本的な動きを習得させようとしていたんだろうなと思えます。

 こういったことを1週間ほど続けましたが、始めた頃と1週間後では、当たり前ですがその動きにかなり差が出ました。



段差、階段の練習


手術後のリハビリ


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