手術一か月後のリハビリ内容

2016.9.21 

 毎日朝起きて、今日の体調はどうかな?と自問自答し、「今日は昨日よりは少しだけ良いかも」と思うようになっています。洗顔し味付けが薄い朝食を食べ、しばらくすると看護士さんからリハビリに行くように促されます。

 くも膜下出血のリハビリというか、一般的なリハビリは三種類あるようです。担当者は3名いて、それぞれ理学療法士、作業療法士、言語聴覚士という名前がついています。

 この内理学療法と作業療法はかなり似通った部分もあることが分かってきましたが、言語聴覚士の場合はかなり特殊です。前者の二つは体を動かすことによって運動機能を取り戻すことが目的のようです。

 後者の言語聴覚士は、要するに正しく聞いて正しく発音するということが目的のようです。どんなことをやるかについてはまた後で説明します。

 というわけで、リハビリの時間になると、これらの先生が病室まで来てくれたり、時間までに患者さんが指定された場所まで行くような形でリハビリが行われます。

 しかし初めてみるとこれが意外に大変。個々にやっていることは大したことがないのですが、これがそれぞれ1日に1時間ずつ全部で3時間ほど行われます。ある意味やっていることは簡単で単調なのですが、これが1時間も続くと飽きますし、筋肉の疲労も結構たまります。

 出来れば短い時間でと思ったりもしますが、実際何回かやっていると、少しずつ効果もあるようで、手足の可動域も広がり、最初は痛くて動かなかった関節も少しずつ動いていきます

 そういった結果を目の当たりにすると、「こりゃきちんとやらないといけないな」という気になるのですが、何せ飽きっぽい性格で、すぐに結果を求めたがる性格なので、「もうそろそろいいだろう」というなまけ心が芽生えます。

 というわけで、最初は素直に指示に従っていましたが、やがて段々慣れてきて、「トイレに行ってから」、「今日は体調がちょっと・・・」というような言い訳?を駆使して、少しでも遅く始めてもらおうと画策するようになったこともあります。

 ただ幸か不幸か私を指導?してくれる3人の先生(理学療法、作業療法、聴覚士聴覚士の3名は、いずれもこの病院内、最も明るく美しく、可愛らしい人で、リハビリよりもこの子たちと話している方が楽しいなと思っていました。

 実際のリハビリの一例を書くと、理学療法は主として衰えた下半身の筋肉の鍛錬が目的のようです。やっている内容は車いすから立ち上がり、また再び座るという単純なもの。しかしこれを100回やれと言われるとめげます。

 それでもこれをやることによって、ベッドから車いすへの移動が楽になりました。要するに立ち上がったり座ったりという、日常のあたりまえの動作ができにくくなっていたということです。

 また支持棒につかまって横向きに5mほど移動。この往復も結構つらいです。すぐに腰が痛くなります。仕上げは単純に歩くだけ。最初は高齢者が使うような歩行器を使っていましたが、最近は使わなくなりました。

 作業療法は、特定の作業を想定しての運動になります。目の前に斜めの台が置かれ、この台の傾斜に沿って、指定されたものをも最高点まで持ち上げる。これも100回。

 重さは問題ありませんが、連続して行っていると徐々に筋肉疲労が蓄積し、妙に重たく感じられるようになります。また長い棒の中央に重さ2kgぐらいの重りをつけ、これを両腕で持ち上げる運動。

 2kgぐらいならたいしたことないや、と思えますが100回となるときついです。ここまででだいたい2時間ぐらいです。休み休みやりますから、何とかやり終えますが、汗が出てきます。

 最後に言語聴覚士の先生が、コンピューターの印刷物を持ってきて、その中から必要な数字や文字を抽出。また同じ文章をコンピューターのワープロソフト(ワード)を使って入力。

 以上で2時間半〜3時間。いやはや大変です。というわけで、愚痴が多くなります。しかし体は少しずつ元の状態に戻りつつあります。当初ベールのかかった思考と書いていましたが、いつの間にか消えています。

 リハビリの先生からの問いかけに当初は反応時間も遅かったようですが、今は以前の状態に近づいてます。呂律も時々怪しかったものが、今はほとんど支障がなくなりました。



60代のリハビリ患者が増加


手術後のリハビリ


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