マシンを使った練習

2016.10.31 

 リハビリの部屋には、いくつか自転車をこぐようなペダル付きの機械がおいてあります。ある時、「これに乗って漕いでみましょう」、と言われました。

 自転車というのは心肺機能を鍛えるのに最適なようです。しかし初めてこれにまたがったとき、太ももから腰に掛けてかなりの痛みが走りました

 どうやら腰痛を引き起こしている筋肉は、足の裏側から腰にかけて走っているようで、どう座っても足をちょっと曲げると痛くなります

 実はこのマシンは優れモノで、座った人の体型に合わせて、ペダルまでの距離やハンドルまでの距離を変えることができます

 またハンドルは通常の自転車と違って前後に動かすことができ、足の動きと合わせて全身運動となります

 そこで少しゆったり目にサイズを合わせて漕いでみるのですが、太ももの上部がかなり痛くなります

 それで私はこの機械は私には無理だと宣言して、避けるようになりました。

 何せ漕げば漕ぐほど腰の両側が痛くなるので、ろくでもない機械だと思っていました

 ところがこの機械結構人気があるようで、70台、80台と思われる高齢者が一生懸命ペダルをこぐ姿を頻繁に見かけます

 当然ながらそのこぐスピードはかなり遅いのですが、10分ぐらい平気でやっています。

 なるほど誰でもできる機械なんだと思いましたが、私の場合はとにかく痛いので、誘われるたびに「またいつか」と言って逃げ回っていました

 ちなみにこの機械ですが、こぐときの負荷を変更できるようです

 また時間や漕いだ回数、消費熱量とも表示される優れものです。

 なおひたすら拒否していた私ですが、その後腰回りのリハビリが進み、徐々に腰が痛いと感じない程度に靴下等が履けるようになりました。

 その段階で、ある時試しにこの機械にまたがり漕いでみると、なんと不思議なことに痛みをほとんど感じません。

 この経験は衝撃的でした。腰痛が激減した、という認識と、マシンが使えるという嬉しさの両方を一度に感じ、以後お気に入りの機械になっています



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