60代のリハビリ患者が増加

2016.9.23 

 20代の若くて美しい看護師さんに付き添われて、リハビリ室にほぼ毎日行くようになっています。その距離約100m。ただしフロアは異なるので、途中エレベーターを使います。

 当初はこの移動もすべて看護士さんが後ろから車椅子を押しくくれたりしましたが、最近は手と足を使って自力で移動する距離が増えています。

 車椅子を手だけで動かすのは大変な作業ですが、これに足を加えるとかなり移動が楽です。しかしたまたまそんな状態のとき、パラリンピックで車いすを自在に操ってテニスやバスケット等のスポーツをやっているのを見る機会がありましたが、実に俊敏。

 私も今の状態が1年以上続いたら、そういった筋肉が発達するのかなと思って見ていました。

 というわけで、リハビリ室に行くまでの片道5分程度は、ちょっと若い女性とのデート気分を味わうことができます。リハビリ室はバスケットボールコート1面分以上の広さがあり、そこに様々な器具が置かれています。

 同時に利用できるのは50人ぐらいかなと思えますが、だいたいいつも混雑。頑張っているのは50代以上の方々が大半。

 看護師さんにちょっと聞いてみたら、ここ10年ぐらいで60代の利用者が激増したそうです。理由ですが、私が思うに、年金が65歳からの支給となり、それまで考えていた60歳退職を諦め、65歳まで働こうと考える人が増えた。

 その結果、身体に5年間無理を強いることになり、思わぬ事故や病気に遭遇した人が増えているということではないかと感じました。

 つまりいつも感じていることですが、今55歳から65歳ぐらいまでの人は人によってかなり大きな健康格差があるということです。

 政府は盛んに70歳ぐらいまでは元気に働ける・・・・だから1億総活躍社会の実現をと主張していますが、その裏にはそうあって欲しいという政府側の都合(経済活性化?)が隠されているような気がします。

 それを馬鹿正直に「俺はまだ十分働ける」「もっと働いて稼がないと老後の生活が厳しい」と考えてしまうと、無理を重ね、最後はリハビリ施設で不自由な生活を強いられるということになりそうです。

 自分の体力の限界はどこなのか?それを見極めながら、仕事からの全面撤退を一人一人が決めなくてはいけない時代になっているような気がします。



簡単な腰痛防止体操


手術後のリハビリ


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