手術後のリハビリ

2017.5.13

 体のふらつきをどのように治していくのか、という事をいろいろ考えています。最初の病院のリハビリでは、ともかく歩けるようになることが課題でしたので、並行に並んだ2本の棒の間を伝って歩く、というリハビリをやりました。

 その後、このリハビリ病院では腰痛体操を教えてもらい、更にバランス維持のトレーニングをしましょうという事になり、ぶよぶよしたクッションの上に立って安定を保つという練習をしました。

 またこの頃開眼片足立ちというのを始めたわけですが、自分でも驚いたことに全く立っていられないという現実に直面しました。並行に渡した2本の棒の間に立って、両手で左右の棒をつかんで、先ずは片足立ち。

 大丈夫、立てるなと思ったら手を離すわけですが、これが全然できません。昨年の10月ぐらいのことです。手を離した瞬間、体が揺れ、その揺れを修復できないまま倒れていくので、5〜10秒ぐらいしか立っていられません。

 「こんなにバランスが悪いんだ」と思いました。また片方の足のつま先にもう片方の足のかかとをつけ、足を縦に並べた状態で姿勢を維持という方法も教えてもらいました。

 こちらは2本の足で立っているので簡単だろうと思っていましたが、これも全くダメ。片足立ち同様、5〜10秒で体が左右どちらかに傾いてしまいます。

 というわけで、これらの練習は自分一人でもできるので、入院中はリハビリの合間に平行棒の間に立って、10秒に挑戦とか20秒に挑戦というように自分に言い聞かせて練習しました。

 単に立っているだけですから、まあ練習と言ってもはたから見れば何をやっているよか分からないような練習ですが、ともかく立っていられる時間を少しでも伸ばそうと必死でした。

 すると練習の甲斐あってか、若しくは単に体が自然に回復してきたのかは不明ですが、5秒が10秒、10秒が20秒、たまに30秒という記録が出るようになり、これは達成感もありちょっとうれしかったです。

 そんなころ,では階段の上り下りを練習してみましょうという事になり、最初は5段ぐらいの階段で練習。ところがこれが意外に大変。体を持ち上げたりするにももちろん大変なのですが、1歩踏み出すごとに体が左右に揺れるため、普段よりも浮遊感がひどくなります。

 結局階段練習は手すりを持って慎重に上り下りをするというところから始まりましたが、普段何気なくやっている動作が高度なバランス維持機能によって支えられているんだなと改めて感じました。

 というわけで、リハビリ病院では腰痛防止の体操や歩行訓練、バランス維持といったリハビビリを必死に行い、手すりを使えば危なげなく階段の上り下りが出来、通常の平地ではふらつきを感じながらもまあ何とかまっすぐ歩けるという状態まで回復。

 一方作業療法で、短期記憶の確認や簡単な数値計算等を行い、どうやら思考回路への影響はないという事になり、11月中旬、若干の不安を感じながら無事退院。

 家に戻って数日間は自宅の生活を楽しみましたが、ふらつきと味覚障害、短期記憶の障害(忘れっぽい)という障害は残っていましたので、自宅でもリハビリをしないといけないなと判断。

 そう思ってどんなことをやるか、それまで病院で教えてもらった体操やストレッチに自分なりのメニューを加えて、今も朝晩やっている体操の基礎的な案を作成。同時に片足立ち、両足立ちのバランス練習を再開しました。


開眼片足立ちの記録



退院後の生活


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