味覚異常対策もやはりストレッチ?

2017.5.26

 土日に御殿場まで遊びに行ってきました。圏央道が東名に接続したので、この方面がすごく近くなりました。今回宿泊したホテルは、御殿場IC近くの「マーズガーデンウッド御殿場」という、ちょっと高級なリゾートホテルです。

 宿泊価格もそれなりですが、久しぶりに実家の母親も一緒に行くことになったので、少しでも居心地の良いホテルをと思い選びました。

 宿泊した感想は、基本的に問題なしで快適でした。御殿場ICを降りて数分で到着。部屋は45m2ぐらいの広さで、そこにクイーンサーズのベッドが2台。旅行者は私と息子、母親と妹の4人で2部屋です。

 開放感あふれる広い部屋で、窓からは富士山がよく見えました。風呂は広大で、そこに客の少ない時間帯に行き、ひたすらのんびり湯に浸かってきました。

 心配していた旅行の疲れもそれほど出ず、ふらつきもいつも通りで特に疲労で悪化するという事もなく、こういった小旅行なら問題なさそうだという感触を得ることができました。

 ただ母親は足腰が弱っていて、サービスエリアやホテル内を自由に動き回るという事が難しく、この点は今後の旅行の課題になりそうです。車椅子等を使えばいいのかなと思いますが、普段使っていないので、「使いたくない」と妙に意地をはります。

 食事は和洋折衷のイタリアンということで、前菜、パスタ、小鉢、肉料理、魚料理と、まあ盛沢山。メニューを見た時は、こりゃあ大量に余りそうだ(我が家は息子を除いて少食です)と思ったのですが、1品1品の量が少なかったので、母親以外完食。

 母親の分も息子が一部を食べて、食材を余らせたくないという我が家の基本方針はなんとか維持できました。問題は私の味覚異常ですが、本来はおいしい筈なのにまずく感じて食べられないというものはありませんでした。

 ただしょうゆや塩をベースにした味付けのものは、やはりしょっぱさを強めに感じます。一方甘めのスイーツ系はおいしく食べることができました。

 味覚についても、ふらつき同様、わずかずつですが改善しているような気もします。しかしこれまた指標がないので、なんとなく以前より良くなったとしか思えません。

 というわけで、味覚ですが基本的には味は舌と嗅覚で味わうものだと思っています。しかし舌も嗅覚もクモ膜下出血で直接影響を受けたわけではありません。舌や嗅覚の刺激が脳に入り、その部分で情報処理されるわけですが、そこが影響を受けているわけです。

 味覚は塩味、酸味、甘味、苦み、うま味等の五つの感覚に分けられ、それに嗅覚がブレンドされ、更に視覚や記憶の味が加わり味となります。

 ではこれらの感覚は脳内のどこで処理されているのか?調べてみるとどうやら大脳の側頭葉あたりで処理しているようです。しかし場所が分かっても、この異常を治す方法は不明ですね。

 ではどうすればいいのか。ネットで調べてみると、そもそも味覚障害はあまり他人には理解してもらえず、更に命に関わるような症状でもない(医療関係者の判断はそうなるようです)ので、あまり真摯に向き合ってもらえないようです。

 それでも、基本的には亜鉛不足というのが原因の一つになっているようです。しかし私の場合はクモ膜下出血によって味覚異常が起きたと思われるので、亜鉛を摂取しても治らないだろうなという気がします。

 そうやって話を詰めていくと、脳内の血液が溢れたことにより脳のネットワークが乱されたなら、ふらつき同様このネットワークが自然に回復するまで待つしかないという結論になりそうです。

 というわけで、あっという間に結論が出てしまいましたが、ふらつき同様、脳内の血流を確保するために、首から上のストレッチは欠かせないという事です。

 幸いにも私の場合は症状は軽いので、ちょっと変だなと思いつつ食事を摂れますが、抗がん剤を使用した方が感じる「とてもじゃないけどまずくて食べられない」という状況の人は気の毒だと思います。

 私の妻が抗がん剤治療を受けていた時、「病院食がまずくて食べられない」とよく言っていました。もっと共感してあげれば良かったなと今も悔やまれます。


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