ふらつきの原因を究明

2018.5.4

 「ふらつき」を少しでも軽減したいと考えてストレッチを継続していますが、結局バランスを維持するというのは、耳の平衡感覚、視覚からの外部の情報、足の筋肉の力の入り方等を、小脳その他の神経系が知覚するというのが第一段階。

 第二段階は、その情報を統合して、ふらついているという認識があると、どこを直せばよいか、ということを脳が判断。第三段階はその判断に基づいて、必要な動作を行うように脳が筋肉系に指示

 第四段階はその指示を受けた筋肉が指示通りに筋肉を収縮させる。そして第五段階が筋肉を動かした結果、ふらつきが治ったかどうかを視覚や聴覚、筋肉の力の入り具合の情報を再び脳にフィードバックして、後はそれの繰り返しとなるような気がします。

 ということは、これらの流れの中のどこかが不調だと、うまく体のバランスを維持できないということで、であるなら、ふらつきやめまいの対策として考えられることは、先ず第一に自分のふらつきの原因がどこにあるかということを知ることですね。

 そういったことを考えるようになって、私の場合はクモ膜下出血による障害が起因となっていますので、主として小脳やその周辺の器官が障害を受けているんだろうなと思います。

 というわけで、その障害の程度を少しでも軽くするために、なるべく歩く機会を増やし、先日紹介したバランス練習を行い、その情報が脳に染み渡ることによって、脳細胞、もしくは新しく構築する神経ネットワークに影響を与えるのではと考えています。

 例えていえば、地震等で一部が倒壊した建物を、その中で生活しながら、少しずつ壊れた部分を修復したり、全く新しく作り替えたりする、というイメージでしょうか。

 ただ難しいなと感じるのは、歩行やバランス練習をすることが、果たして新たに構築される神経系ネットワークにどの程度の影響があるか分からないということですね。

 つまりいくらやっても、全くネットワーク構築には影響しないという可能性もあります。ただ幸いなことに、ここ2年近くを振り返ると、ふらつきはわずかながら快方に向かっているような気もします。

 それはふらつきを意識しつつも、以前より歩くのが楽になったという現実の印象があるからです。ただし良くなっているという印象はありますが、それを数値的に証明する手立てがありません。

 また良くなっていることが確かであっても、それは歩いたからなのか、バランス練習をしたからなのかが不明。つまり一人の人間でバランス練習をした場合としなかった場合というのを比べることは不可能なので、結局「やっただけのことはあった」という自己満足になっている可能性もあります。

 その意味ではリハビリの効果を確かめるという方法は統計学的な調査しかないのかなという気もします。


ふらつき軽減を目指して体全体を健康に


高次脳機能障害


トップページへ