睡眠時間の確保

2018.5.17

 自分自身が感じている「ふらつき」「短期記憶障害」「呂律の回りにくさ」(構音障害)「短期記憶」について書いてきました。同時に図書館感から借りてきた「脳のしくみがわかる本」を読んで感じたこともまとめています。

 すべてに共通することは、高次脳機能障害は、努力を続けて脳に刺激を与え続ければ脳細胞の分裂を促し新しいネットワークが構成され、障害の程度が軽くなる可能性があるということが分かったことです。

 だとすれば、次に考えるべきことは、障害の程度を軽くするこの過程において、なるべく早く改善するにはどうしたら良いかということなのかなという気がします。

 つまり脳にリハビリや運動、さらには思考によって刺激を与え続けることが大事だということ分かりましたが、それによって改善する度合いはかなり緩慢なもので、場合によっては数か月、数年単位で改善することを期待するということになります。

 しかし日々の生活の中でそれを期待するにはかかる時間が長すぎ、私の場合で言えば、記憶障害が改善することを期待して色々試みているうちに、加齢に伴う脳への影響の要素が大きくなってしまう可能性があるということです。

 つまり高次脳機能障害の改善と加齢による悪化の競争ということです。そこで改善する可能性をスピードアップするにはどうしたら良いのか、ということが気になってきました。

 そんなことを思いながら、上に書いた「脳のしくみがわかる本」を読んでいたのですが、この本の中間あたりに脳の記憶についての記述がありました。
 
 すでにご存じの方も多いと思いますが、記憶は睡眠と深いかかわりがあるようです。また「寝る子は育つ」という諺があるように、睡眠時間と成長ホルモンの分泌にも深い関係があります。上記の本には、成長ホルモンは寝ている時間の分泌量が多いという記載もあります。

 というわけで大人の場合でも、脳細胞を増殖させたり、ネットワークを新たに構築する必要があるなら、睡眠時間の確保、すなわち良質の睡眠を出来るだけ確保するということが必要なのではと思い、リハビリ病院を退院後しばらくの間は、当時はすでに退職していましたから、夜は10時に寝て、朝は目が覚めるまで寝ていることにしました。

 すると、退院直後は10時前に眠くなり、朝は8時、場合によっては9時近くまで寝ていることがあり、なるほどこの期間に脳内でいろいろな変化が起こっていたのかも、と思うようになりました。

 そう確信するようになったのは、この睡眠時間が時が経つに連れ徐々に減少。今は10時半に寝て6時半に起きるという生活になっていますので、なるほど私の脳内のネットワーク再構成の大半が、退院後の半年ぐらいで行われたのかなと思うようになっています。

 というわけで、まあ当たり前と言えば当たり前なのですが、今でも私の脳内では、必要に迫られて新たなネットワークが構築されていると思われるので、睡眠の質は常に確保しないといけないなと思っています。

 そう考えて改めて日ごろの睡眠を振り返ると、日中ウォーキング等で6000歩以上歩くとよく眠れます。また起き掛けや寝る前のストレッチも効果があるような気がします。

 まあ要するにともかく規則正しい生活をして、夜はぐっすりと寝た方が脳には良い、という単純な結論です。


西城秀樹さんが亡くなる



高次脳機能障害


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