脳への刺激がネットワークを形成

2018.5.23

 埼玉の片田舎から都会に出ようとすると、先ず最寄り駅まで歩き、駅のホームへ階段を使い、途中の乗り換えでまたしても階段。

 階段の上り下りでは、常時ふらつきを感じるので手すりに掴まりたいなと感じることも多いのですが、周囲に人が多いので、その動きに合わせると、結局歩調を合わせて手すりは使わず上り下りをすることになり、それだけで小脳が疲れるような気がします。

 またホームを歩いていても、ちょっと肩がぶつかれば簡単によろけてしまうので、なるべく線路側は歩かないようにしていますが、まあともかく何かと気を使います。

 目的地の最寄り駅からは再び徒歩で移動し、結局帰宅後に持参した歩数計を見たら9500歩ぐらい歩いていました。まあ1万歩ぐらいの歩きなら何とか大丈夫なんだという自信には繋がりましたが、若いときに比べると「ふらつき」を差し引いてもその疲労度は大きいですね。

 また自分が経験して初めて分かったことですが、見た目は普通に歩いている人の中にもめまいやふらつきを意識している人も相当数いるのではという気がします。

 その意味では、健康な人が歩きスマホをしながら向こうから歩いてくると、それだけで緊張しますので、できればやめてもらいたいなと切に感じました。

 さて読み進めている「脳のしくみがわかる本」ですが、最後の方に「脳の機能が回復するまでの流れ」という解説がありました。

 それによれば、無数の脳細胞はシナプスで結ばれ、ネットワークが形成されているわけですが、その中の一部の脳細胞が損傷を受けると、残った脳細胞から軸索が新たに伸びて別の脳細胞に接続し、新しいネットワークが出来ると書かれています。

 つまり損傷を受けた脳のネットワークは自らバイパスを作るということで、これまで書いてきた機能回復があり得る、ということを証明しているように思えます。

 ただしそのバイパスを作るためには、きっかけとなる刺激が必要な筈で、漫然と待っているだけではその過程はなかなか進まないというようにも読み取れます。

 その意味では有効な刺激は何かということが問題になるわけですが、この本に書かれていたのは、「読み書き」「計算」「指先の使用」「食べ物をよく噛む」「コミュニケーション」というような項目です。

 というわけで、これらを私なりに解釈して、こういったブログを書けば「文章作成」といった分野で刺激となり、また入力でキーボードを打つことも刺激となっているのではと思えます。

 その意味で今考えているのは、指の動きが悪くなってから中断していた「フルート」や「ギター」の演奏も再開すべきなのではと最近思っています。

 また計算ですが、これは難しい計算を意味しているのではなく、簡単な四則計算で良いとのことなので、私は運転中に前の車のナンバーを見て、その数字を四則演算して10にするという遊びをしています。

 ただ後半の「食べ物をよく噛む」は、なかなか実行できないですね。また「コミュニケーション」も、今は息子が出勤すると、ほとんど1日しゃべらないという日もありますので、これは良くないなと思いつつ、なかなか改善する方法を思いつきません。


個人差が大きい高次脳機能障害



高次脳機能障害


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