血液の成分

2018.6.28

 採血後のガラス管に入った血液を見ると赤黒い色をしていて、これは酸素を失ったヘモグロビンの色だということが分かりました。またこの血液をしばらく放置しておくと、全体が2層に分かれます。

 上部は薄い黄色で血しょうと呼ばれる部分。下部はより赤黒くなり、この中には赤血球、白血球、血しょう板等の、いわゆる血球と呼ばれるものが含まれます。

 これらの血球は、すでにご存じかと思いますが赤血球が酸素の運搬、白血球が生体防御、血小板が血液の凝固作用を担っています。ちなみにその量ですが、圧倒的に多いのが赤血球です。

 個数でいえば、1マイクロリットルに含まれる数は赤血球が400〜550万、白血球が3500〜1万、血小板が14〜38万となっています。

 1マイクロリットルというのは、マイクロが10のマイナス6乗を意味しますから0.000001リットルとなり、1辺が1mmの立方体ということになります。

 その中に500万個ぐらいの血球が含まれていると考えると、まあすごいもんだなと思います。1人の人間が持っている血球数と考えると、まあ計算するのが嫌になるくらいの量になります。

 ちなみに赤血球と血小板は単独の物質ですが、白血球はさらにいくつかの種類があります。血液検査をするとその結果の表にいろいろ書かれているのですが、その中の好酸球、好中球、好塩基球、単球、リンパ球といったものです。

 しかし血液の事を調べていくと、さらにこのリンパ球にも何種類かあって、主なものはT細胞、B細胞、NK細胞と呼ばれていて、それぞれ役割が決まっています。

 一方血しょうですが、その9割は水分でそれ以外に多いのがタンパク質だそうで、主なたんぱく質は血液の浸透圧を調整するアルブミン、出血時の凝固に関係するフィブリノーゲン、生体防御のための免疫グロブリンといいった物質です。

 他に脂質や糖類、さらに血圧でよく話題になるナトリウムやカリウムと言った物質、各種のホルモン等も含まれています。

 まあこういった様々な物質を含んだ血液が体内をくまなく流れていて、我々の生命を維持しているわけで、ともかくすごいもんだなと思います。

 以前人体の血液(血管)の模型を見たことがありますが、体内すべてに張り巡らされた毛細血管の多さに驚愕した記憶があります。

 人体の血管をすべてつなぎ合わせると約10万kmになるとネットには書かれています。驚異的な長さだと思うわけですが、人間が作る高速道路を考えると、作った後のメンテナンスが大事なわけで、それと同様に血管のメンテナンスも必要だなと強く感じます。


血球が硬化するとどうなる?



動脈硬化について


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