味覚異常に対する対策は?

2018.5.11

  さて構音障害の他に、ある時「こりゃ変だ。どうしよう?」と愕然としたのが味覚障害。手術後の入院生活で、何となく食事の味の感覚(特に水です)が違うなと思っていたのですが、その後もちょくちょく感じるようになり、これも高次脳機能障害の一種なんだと確信。

 このことに関する記述は、健康生活あれこれというブログの第1607回以降にいろいろ書いていますが、全体として症状そのものは軽いので助かっています。
 
 当初は水や塩気に対して逆に敏感になっていたような気もするのですが、時とともに自然に改善してきたようです。今現在は時たま「ありゃこりゃ変な味がする」という時もあるのですが、本来美味しいものがまずくて食べられないということはないです。

 またある時、風邪をひいて鼻詰まりになったときがあるのですが、この時が一番つらかったです。その経験を通して改めて分かったことは、人間の味覚というのは嗅覚に大きく左右されているということです。

 つまり前にも書きましたが、味覚は舌の上に食べ物を乗せて、その食べものが舌に与える電気刺激を脳が解釈すると考えるのが普通ですが、実はそれと同時に匂いの情報や、視覚の情報も味覚を左右しているということです。

 ちなみに風邪をひいたとき、食べ物が口に入っているということは認識していましたが、その味はほとんどの食べ物が味気ないというか、砂や泥を食べているような感覚でした。

 というわけで、高次脳機能障害による味覚異常の対策は、ネットを見ると「亜鉛を食べる」というようなことも書かれていますが、そういったことよりも視覚、嗅覚、触覚、と言った感覚を研ぎ澄ます方が良いということになりそうです。

 とはいうものの、では具体的にどんなことをすればよいのかということが全く分かりません。実際「味覚異常のリハビリ」というような語句でネットを検索すると、多数のページがヒットしますが、内容を読むといわゆる高次脳機能障害による味覚障害の場合には該当しないように思えます。

 ただいくつかのページを読んで分かってきたことは、高次脳機能障害の味覚異常は、「味の刺激を受けても、その刺激の意味を脳が理解しない」というか「刺激が脳内のかつての味の記憶につながらない」ということが原因であるような気がしてきました。

 ということは、どこかで寸断された味の神経のネットワークに、新しくバイパスが出来たり、全く新しいネットワークができれば、以前の味を思い出しておいしく感じるようになるということなのかもしれません。

 実際風邪をひいて、嗅覚が働かなくなった頃が最悪でしたが、その後嗅覚が回復すると少しずつ味が分かるようになり、さらに数か月が経過し、ある時「あれれ、こりゃ旨いや」と感じる経験をしていますので、この時新しくネットワークができたと言えるのかもしれません。

 ではこのネットワークを意図的に再構築することができるのか?この辺りの方法は全く分かりません。
 



「脳のしくみがわかる本」を読んで


高次脳機能障害