高次機能障害克服に要する時間

2016.12.21

 私は全然知らなかったのですが、小室哲哉さんの奥さんであるKEIKOさんはクモ膜下出血で倒れたんですね。すでに5年経って、今もリハビリ中のようです。

 今回久しぶりにテレビで肉声が流れたそうですが、理路整然とした口調だったそうです。ただご主人の小室さんによれば、忘れっぽくなった、同じことを繰り返す、中1ぐらいの知性?明るいだそうで、やはり高次機能障害があるんだろうなと思えます。

 クモ膜下出血という病気は、ともかくあっという間に命が奪われるという悲惨な状況から、なんとか命をとりとめ、ごく普通の生活に戻れるという状態まで、発症後の差が大きいように感じています。

 いくつか体験記を読んでみましたが、発症そのものもあっという間に進行し意識を失う場合(私の場合意識を失うまで30分程度)と頭が痛いと思いながら数日が経過。

 思い余って医者にったらクモ膜下だということが分かり即入院、手術となった人もいます。

 また手術後の後遺症については、本人の自覚があればこういったブログ形式で報告がされているわけですが、そうでない場合は自分で表現できないという高次機能障害に陥っている例もあると思われます。

 つまり呂律が回らない、考えがまとまらない、覚えたことをすぐ忘れてしまうといったような症状です。では一人一人の症状がどの段階で収まるのかという事ですが、これは出血量等に寄るのかなと思えます。

 というわけで、脳内にあふれ出た血液が幸いにも除去され、血液に浸されていた脳組織が機能を回復すれば高次機能障害は起きないと思われますが、そうでない場合は記憶、思考、運動系に障害が残ることになりそうです。

 問題はそこからですが、リハビリを行うと、障害を受けた組織そのものの機能が回復するのではなく、その周辺の組織が機能を補完する作用が表れるという事だと思うようになっています。

 私の場合の不快な症状は、主としてふらつきと、時々ろれつが回らなくなることです。幸いに短期記憶についてはこの数か月のリハビリによってほとんど気にならなくなりました。

 というわけでふらつきは主として小脳の機能かなと思えるので、リハビリを継続するしかないと思っています。呂律の方は、パートナーがいれば喋りまくって練習するという方法がありそうですが、現状では息子と話すしかありません。

 結局どちらも長い目で見て少しずつ変化していくのを待つしかないのかなと思っています。 


開眼片足立ちの当面の目標



第2章 退院後の生活


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