味覚障害が治ってきた?

2017.1.27

 何かの拍子に「あれ?体調が変わったぞ」と気が付くことがあるのですが、数日前から「変わったかも」と思ったのが味覚。くも膜下出血となり手術をした直後から「なんか味覚が変だぞ」と感じていました。

 最初に気が付いたのは手術後の食事で水やお茶の味に違和感を覚えたこと。うまく表現できませんが、それまで何十年も飲んできた水の味と明らかに違うので、「もしかしたら病院なので、若干の添加物が加えられているのでは」という疑いを持ちました。

 しかし一緒に食べている人は誰もそういったことは言いませんでしたので、これはこの病院特有の味なのかもと思っていました。

 ところが10月になってリハビリ病院に転院し、そこで食事をしてもやはり味が変です。まずくて食べられないというわけではないのですが、特に水の味がしょっぱいような感じがします。

 これはお茶を飲んでもコーヒーを飲んでも感じていたので、リハビリ病院転院後に「もしかしたらこれも高次機能障害の一種類で、味覚異常が生じているのではとようやく気が付きました。

 調べてみると脳の障害ではたまにあることのようです。幸いなことに無視できるレベルなのですが、まあ以前のように「のどが渇いた」と思って水をごくごく飲んだとき、「うまい」と感じなくなりました。

 食べ物の味にも微妙な違いが出ているようで、味が濃いものはいいのですが、薄いものは違和感が強く出ます。しかしこういったことは対策の立てようがないですね。

 筋肉が衰えたということなら、筋トレをやればいいわけですが、味覚を鍛えるなんてことはどうも出来そうもないです。浮遊感もそうですが、どうやら体の中の自然な回復を待つしかなさそうです。

 そう思って特に騒ぎ立てることもなく、このブログにも書いてこなかったのですが、実は三日ほど前に水を飲んだとき、「あれ?味が少し回復したぞ」と思いました。

 半信半疑だったのでそのまま経過をみているのですが、どうやら少し元の味覚に戻ってきたようです。なぜだろうと思うわけですが、障害を受けていた脳内の神経回路の一部に新しくバイパスみたいなものができ、回路がつながったのではという気がします。

 これは運動障害にも良くあることのようで、動かなかった手足や指が、動け動けと念じているうちに神経回路が新しく構築され動き出すことがあるようです。

 それと同じことが自分の身にも起きたのかなと思っています。しかしここまで来るのに9月の手術以来五か月近くかかっています。リハビリは気長にやらないといけないとよく言われますが、実際にそうなんだなということを実感しています。


酢で感じる味覚障害



第2章 退院後の生活


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