くも膜下出血とはどんな病気?

2018.6.3

 最初に私が経験したくも膜下出血とはどんな病気なのかをまとめます。ちなみに私は医学の専門家ではないです。ただ高校程度の生物の知識はありますので、そのレベルでの解説になります。

 先ず頭蓋内の脳の構造ですが、ネットでちょっと調べれば様々な図が出てきます。一番外側から「表皮」「頭蓋骨」となりますが、自分で手で触って知覚できるのはここまで。

 さらに頭蓋骨の下(内部)には「髄膜」と呼ばれる膜があり、これが三層に分かれています。これらの層は表面に近い部分から「硬膜」「くも膜」「軟膜」と呼ばれています。

 そしてこの「軟膜」の内側に脳が収まっているという感じです。また「くも膜」と「軟膜」の間は「髄液」で満たされています。

 「髄液」の役目は、外部からの強い衝撃のクッションとなり、また脳への栄養補給の役割を担っているようで、液そのものが循環しています。

 ではクモ膜下出血とはどういう状態なのか。どうやらクモ膜内を流れている血管(動脈)の一部が裂けたりして、そこから血液が髄液内にしみ出る状態の病気のことを指すようです。

 ちなみに、脳に向かう血液内には、ヘモグロビンと結合した酸素や脳細胞に必要な栄養分が含まれているわけで、クモ膜下出血が起きると、こういった物質が脳細胞まで届かないということになります。

 その結果一部の脳細胞がその機能を失ったりするわけで、それが後々の後遺症に大きく影響するものと思われます。

 また、無色透明の髄液には余計な血液が混ざるわけで、それが脳を圧迫し、それによって激しい頭痛等の症状が起きるようです。

 結果的に、脳内部というかクモ膜内を走っている、どの血管のどの部分が破裂もしくは裂けるのか、出血量はどのくらいか、影響を受ける脳の部位はどこか?というのが人それぞれなので、様々な症状が起きるということになりそうです。

 つまり、病気として表面上に現れる症状もしくは高次機能障害と呼ばれる後遺症の病態も、人によって全く異なるということです。
 


予兆はあるのか?


クモ膜下出血という病気について


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