クモ膜下出血の分類

2018.6.15

 クモ膜下出血という病気がどんな病気なのかということをまとめていますが、一言で言えば頭蓋内の動脈から出血が起きるということのようです。

 しかし頭蓋内の動脈といってもその構造は複雑で、出血部位はある場所に決まっているわけではなく、どの血管のどこに起きるのかは個人個人で異なります。

 というわけで、その発生部位が問題となり、さらにその部位周辺にどの程度出血した血液が拡散するのか。また出血によって栄養を貰えなくなって傷つく脳細胞がどのくらいあるのかということで後遺障害の影響も人によって大きく異なるのだと思います。

 そこで脳に栄養を供給している動脈の名称を心臓に近い部分から順に見ていくと、最初が「椎骨動脈」で喉の後ろ側から後頭部のうなじあたりを通っています。

 この椎骨動脈は左右2本あるのですが、やがてこの2本はうなじ内部で1本にまとまります。このまとまった血管を脳底動脈と呼びます。

 脳底動脈から先はいわゆるウイリス動脈輪と呼ばれる環状の血管となり、この部分から様々な分岐が伸びています。

 というわけで、その分岐の根元あたりや分岐後の血管からの出血が良く起きるようです。ちなみに私の椎骨動脈乖離という病名や、主治医の話を総合すると私の患部は左後頭部、頭蓋骨下あたりの内部ということになりそうです。

 さらに日総研というサイトのページに「クモ膜下出血」というページがあり、ここにクモ膜下出血の細かい分類も出ていました。

 特に表5の破裂発生部位と症状という表の記載は、病後の様々な症状を知るうえで参考になりました。その一部を抜粋させてもらうと以下の通りです。

・ 内頚動脈ー後交通動脈分岐部:動眼神経麻痺

・ 前交通動脈部:記憶障害、人格障害、無道性無言、無為

・ 中大脳動脈部:片麻痺、失語、感覚障害、意識障害

・ 椎骨・脳底動脈:意識障害、小脳症状、動眼、外転、滑車、三叉神経障害

 私の場合は椎骨動脈ですから一番最後に該当しますが、外転、滑車という語句の意味がさっぱり分かりませんでした。ネットで調べてみると目の動きに関する障害のようです。

 幸いなことに、今のところ目の異常は感じていませんので助かっています。


クモ膜下出血の手術



クモ膜下出血という病気について


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