言語療法士のリハビリ

2016.11.1

ストレッチ編 

 くも膜下出血や脳梗塞等の病気で、脳にダメージを受けると言葉が不自由になることが多いようです。幸いに私の場合出血領域が狭かったのか、入院当初はしゃべりにくい等の軽い言語障害がありましたが、その後少しずつ良くなり、今はほとんど目立ちません。

 こういった言語障害のリハビリを担当するのが、最近(といっても10年以上前だと思いますが)新しくできた言語療法士という方たちです。さてどんなことをやるのか?

 担当者に呼ばれて言ってみると、リハビリを行う場所は4畳半ぐらいの小さな部屋でした。ここで言語療法士の先生と二人きりです。若くて美しい女の先生だったらいいのにな、とつい余計なことを考えてしまいますが、そんなうまい話はありません。

 30前後の若い男の先生が、先ずは世間話。「体調はいかがですか」「お住まいは」なんていう世間話をしながら、私の応答を確かめている感じです。ここで怪しい部分が見つかると、そこを集中的に練習するのかなと思いますが、私の場合は顕著な症状は見つからず。

 世間話が終了すると、「まずはストレッチから始めましょう」という話になり、椅子に座った状態で姿勢を正して深呼吸。深呼吸は鼻から吸って口から吐くという腹式呼吸で行います。

 以前私はアレルギー性鼻炎気味で鼻からの呼吸ができなかったのですが、最近は鼻から吸えます。いろいろな部分で60歳になってから体調が変化していますが、鼻の通りが良くなったこともその一つです。

 大きくゆっくり吸って腹を膨らまし、その後少しずつ口から吐いていきます。このときフルート演奏の呼吸法が役立ち、一定の息で長く吐き続けることができるような気がします。

 続いて「首のストレッチをします」と言われ、首を後ろに大きく反らします。ゆっくりやるので気持ちがいいです。さらに前に倒します。これを前後5回ぐらい行うと、首筋のこわばった筋肉がほぐれていきます。

 さらに今度は首を左右に傾けます。これもゆ〜っくり行います。右手で頭の左側を持って、首を傾けると同時に少し右側に引くと曲がる角度が大きくなるようです。ただし無理にやってはいけません。

 最後に首の旋回。右回り、左回りをゆ〜っくり行います。以上で首の筋肉のストレッチが終了。ここからが本番です。



言語療法士のリハビリ(発音編)


手術後のリハビリ


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