手術直後のリハビリが重要

2017.5.7

 手術直後にどんなリハビリをやっていたのか、今となっては定かではなことも多いのですが、昨日書いたようにその頃理学療法士さんや作業療法士さんの指導が的確だったので、その後の回復も早かったのだと思っています。

 ただ改めて当時書いたブログを読み返すと、やはりいつも前向きにリハビリを行っていたわけではなさそうで、時々さぼり癖も出ていたようです。

 あの頃、手術直後の数か月のリハビリが非常に大事だ、と伝えてくれた療法士さんはいなかったと記憶しています。リハビリを受ける側の私の意識や知的レベルがそういったことを伝えても定着しないと思われていたのかもしれません。

 というわけで、要するに言われるがままに、まあある意味幼児のように言われたことを反復練習するというリハビリから始まりました。

 ある日いつものように病室内にいると、車椅子が運び込まれ、それに乗ってリハビリ室に連れていかれました。最初に練習したのが、車椅子から立ち上がるという動作。

 2本の平行棒が床から1mぐらいのところにあり、この間に車椅子を入れて平行棒に手をかけて立ち上がるという単純な動作です。

 ところがやってみると非常に疲れます。足の筋肉も萎えていたのだと思いますが、手を使っても立ち上がるのが大変。立った後も体がぐらぐらするので、手で支える必要があります。

 その後また座るわけですが、この立ったり座ったりという動作を何回も繰り返します。しかし最初は10回程度で疲労困憊しましたが、徐々に慣れてきて最後は10回を10セットまで行ったような気がします。

 次に立ち上がった状態で1本の棒につかまり、その棒に沿って横向きにカニ歩きで移動。棒の長さは5mぐらいだと思います。この移動を往復10回、すなわち100mぐらい歩くという事です。

 さらにこういった動作に慣れたら、2本の棒の間に入って、右手と左手でそれぞれ別の棒をつかみ、体を支えながら普通に歩くという練習。

 やればやるほど、日々進歩が感じられましたので、「よし今日も頑張るか」という気持ちも出ましたが、時には「あんまり進歩がないなあ、今日はやめようか」なんて言う弱気な気持ちにもなりました。

 それでも療法士さんから「じゃあ今日も頑張りましょう」と明るく言われてしまうとやらざるを得ません、今になって考えると、この時無理やりにでもやらされていたことがその後の回復に大きな影響を与えていたのだと思います。


作業療法、便秘、味覚異常



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