作業療法、便秘、味覚異常

2017.5.8

 リハビリは早く始めれば始めるほど効果がある、という事が分かったのは退院してから自分なりに図書館でクモ膜下出血に関する本を借りてきてからです。

 というわけで、この頃のリハビリの効果は3日間とか1週間単位で表れて、日々改善しているという実感がありました。立ったり座ったり、カニ歩きをしたり、平行棒の間をつかまって歩いたりしているうちに、やがて数mの移動なら車椅子は必要ないと思うようになりました。

 さらにそういったことが楽にできるようなると、横向きで足を片足ずつ真横にあげる運動とか、つま先立ちといった運動も取り入れられました。

 これらは今考えるとすべて理学療法と呼ばれる分野に相当するようです。一方作業療法は、机の前の椅子に座って、目の前に斜めに置かれた台の斜面に沿って、中央に2kgぐらいのおもりのついたバーベルのようなものを持ち上げるという運動を行いました。

 1回1回の作業量は大したことはありませんが、これを30回、50回、100回と持ち上げているとかなり腕が疲れます。またランダムに放り込まれた数字の書いてある板から、数字の順番に板を取り出して縦のボードに掛けていく作業。

 どうやら作業そのものができるかどうかという事以外に、数字がきちんと把握できているかというテスト?のような意味も含まれていたような気がします。

 つまり平行棒で立ち上がることや歩く動作を習得し、作業療法で数字や文字の確認、最低限の作業ができる事を訓練したと言えそうです。

 ちなみに私の場合は両手両足共にマヒして動かないという事はなかったので、これらの運動や作業は割と気楽に出来ました。ただ周りの人を見てみると、脳梗塞等で半身が動きにくくなっている人はかなり苦労していたようです。

 リハビリそのものは割と順調にこなしていましたが、同時に思ってみない後遺症?が表れてきました。その一つが便秘。リハビリ以外ベッドで寝ていることが多いので、胃腸の動きが悪くなったのだと思います。

 これは手術から8か月たった今も若干その傾向が残っていて、今は薬のお世話にはなっていませんが、朝の排便がスムースに行かないことがしばしばあります。

 二つ目が味覚異常。水に匂いを感じるようになり、食べ物がおいしくない。これは今も続いています。症状は少し治まってきたかなという気はするのですが、「これはうまい」と思える食事が減ってしまい、これは生きていく楽しみをかなり奪います。


転院の経緯



退院後の生活


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