ふらつきを軽減するリハビリ

2017.5.12

 高次脳機能障害のふらつきですが、よくなったり悪くなったりを繰り返しながら、本当にわずかずつ良くなっているような気がします。そのよくなり方は、一週間という単位ではなく、そういえば一か月ぐらい前に比べると良くなったなと感じる程度のものです。

 ただし一か月前の感触はそもそも忘れていますので、本当に良くなったのかどうかは不明です。しかもふらつきというのは数値で表せませんので、自分の感覚だけが頼りです。

 とはいうもののふらつきというのはクモ膜下出血でダメージを受けた小脳のはたらきに関係がありそうで、であるなら脳内の機能が回復するためにはそれ相応の時間が必要だろうと思っています。

 また具体的にどのような損傷を受けたのかは全く不明ですが、クモ膜下出血時に脳細胞に血液が行き渡らず、平衡感覚に関係するような脳細胞が壊死したと考えると、医者が言ったように、その細胞が復活するという事はなさそうです。

 ただ脳に関するいろいろな本を読むと、細胞が壊死すると、その代わりに周辺の細胞がその機能を担うように変化するという事もあるようで、だからこそ半身が不随になった人が長い年月のリハビリで再び動くようになるという事が起きるのだと思います。

 とはいうものの、そういう代替処置を機能させるために、その機能が必要なんだという事を脳細胞に教え込まないといけないわけで、そのために同じような形式でリハビリを繰り返すという必要があるのだと思います。

 つまり「もうだめだ」と諦めてしまうとそこから先の回復は望めないという事です。また、逆に言えばこの回復を引き起こすためには一生努力を続ける必要があるという事にもなります。

 というわけで、出来る範囲で努力をしないといけないわけですが、ネットでふらつきのリハビリというのを調べても、どんなことをすればいいのかまとめてあるサイトは少ないです。

 そんな中、理学療法士さんのサイトを発見。提案されているバランス練習は、私もやっているものがあり参考になります。「Miraino PT」というサイトです。

 一通り読んでみて感じるのは、要するにふらつきを感じるのはバランスが悪く、体が傾いたときにそれを瞬時に補正できないからではないかと思えます。つまり酔っ払いのように、右に体が傾くとそのまま右の方に倒れていってしまうというようなことです。
 
 そこで私は退院が近づいた昨年11月頃から、病院内の廊下を一人でフラフラと歩いていました。片道50mぐらいの廊下を10往復ぐらいしたこともありますが、回復期の運動にもなったような気がします。

 しかし退院直後では自宅の階段を上がるとき体がふらつき手すりが必要でした。そこで自宅では起き掛けの体操に、開眼片足立ち(目を開けて片足で立ち続ける)というのと、理学療法士さんに教えてもらったタンデム立ち(両足を縦にそろえる。つまり右のつま先に左足のかかとをつけるというような方法)をやることにしました。


手術後のいろいろなリハビリ



退院後の生活


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