ふらつきのリハビリは一生

2017.5.18

 良い天気ですね。朝起きて、「こりゃ今日は良い天気になりそうだ」と思いましたが、その通りになってよかったです。朝食後に恒例のウォーキング。1時間で5500歩ほど歩いて帰ってきましたが、暑いぐらいでした。

 しかし実に気持ちが良いです。ふらつきの程度も気温が高いとほんのわずかですが良くなるような気もします。血行が良くなるせいかなと思っていますが、だとすれば普段からウォーキングに限らず、血行を良くした方が良いという結論になります。

 そう思って朝起きたらベッド上で腰痛体操、その後ベッドわきでラジオ体操やらストレッチを行うというのが日課になっています。特に肩から首にかけてのストレッチは、無理をせずに少しずつ入念に行うという意識でやっています。

 というわけで、ふらつきを少しでも防止するためには、ストレッチを入念に行い血行を良くしたうえで、実際に歩く中で、出来るだけまっすぐ歩くという事を意識するしかないのかなという気がします。

 乳幼児が立ち上がってよろよろしながら歩き始め、やがてまっすぐ歩けるようになるまでどのくらいの期間必要なのか?たぶん三か月から半年ぐらいではないかと思うのですが、まあ見ている側としてはあっという間に歩けるようになったという感覚だと思います。

 当然ながら乳幼児の場合は脳や神経細胞が活発に分裂を繰り返し、新しい細胞ができるとすぐに脳内ネットワークに組み込まれていくわけです。

 要するに何にもないところに巨大な平衡感覚のビルを作るようなもんだと思いますが、この製造過程は子供の場合ひじょうに早いという事が言えそうです。

 一方大人の場合、同じようなビルを作らないとまっすぐ歩けないわけですが、いったん幼児期に作り上げたそのビルがクモ膜下出血でダメージを受けているわけで、何もないまっさらな状態からビルを作り上げるのと違って、既存のビルを利用しつつ壊れた部分を補修するという事になるわけです。

 当然どこを廃棄して修繕するかという作業が加わるので、より手間暇がかかるなというイメージです。だとすれば子供が半年でまっすぐ歩けるようなら、私の場合は少なくともその倍の1年は必要なんだろうという気がします。

 私がトレーニングをしているリハビリ病院には、脳梗塞で倒れてから半身が動かしにくくなった人が多数通ってきていますが、これらの人の中には5年、10年と通い続けている人もいるようです。

 そういう人たちは、長い年月の間に自分の体の動きが少しずつ改善しているという感触を得た人だと思われます。残念ながらそういった感触を得る前に諦めてしまうという人も多いようで、そうなると改善は望めないという事になります。

 というわけですべてが元通りになるようなことはないような気もしますが、その状態に少しずつ近づけるという努力は一生必要ですね。その意味で、主治医が言った「一生治りません」という言葉は、冷たいニュアンスがあるものの一面正しいのかもしれません。

 そんなわけで、私自身はこのふらつき対策についてはなんとなく納得してしまいました。継続して努力するしかないという事です。

 次に困ったなと思っているのが味覚障害。実はこれについはどうしたらよいのかさっぱり分からず、「まあしょうがないか」と半分諦めています。

 しかしふらつきがわずかずつでも治るなら、味覚障害も治る可能性があるように思われるので、今さら遅いような気もしますが、来週から少し調べてみようかなと思っています。


味覚異常対策もやはりストレッチ



退院後の生活


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