血圧管理より動脈硬化対策

2018.5.21

 今日は朝から少し涼しいですね。半袖から再び長袖のシャツに着替えました。この時期は服装の調節が実に面倒ですが、まあ日々過ごしやすくなっているとは思います。

 さて一通り読み終わった「脳のしくみがわかる本」を再度読み返しながら、気になった部分をこのブログでまとめているのですが、昨日は脳への血流の重要性について書きました。

 これを裏返すと、高齢者の血圧が高くなるのは、血管壁が動脈硬化等で厚く硬くなるため、それを補うために心臓が少し頑張って血圧を上げているというようにも解釈できます。

 であるなら、その上がった血圧を単に「標準より数値が高い」として降圧剤を処方すると、脳への血流も弱くなり、血圧は下がったけど、脳細胞への血流が不足し認知症へのリスクは高くなるのではという気もします。

 実際ネットを使って「高血圧 認知症」という語句で検索すると、多数のページがヒットします。内容を読むと、血圧を下げ過ぎると(下げ過ぎるとという語句がポイントかなと思います)脳への血流が減るので認知症になる可能性があるという記述も多くあります。

 とはいうものの、高くなった血圧を放置しておくと、今度は高い血圧が原因で脳内の血管が破裂し、クモ膜下出血等が起きやすいという記述もあり、血圧の管理は難しいなと感じます。

 ただ私の場合を振り返ると、クモ膜下出血を発症する前の血圧は降圧剤を服用していた関係で、たぶん150/90ぐらいではなかったかと思われるので、高血圧が発症の引き金になったとは言えないような気もします。

 しかし振り返ってみると、150/90ぐらいに何とかコントロールしていたとはいえ、時に180/110という血圧が突発的に出たこともあり、その意味では最近よく耳にする血圧サージの影響もあったのかなという気がします。

 つまり日頃から動脈硬化の症状を呈していた血管に、血圧サージという現象が加わり、断続的に血管壁に血圧の大きな変動の波が押し寄せた結果血管壁が破れたと考えると、何となく納得できるということです。

 そう考えると、先ず気にすべきことは血圧ではなく動脈硬化ではないかと思えます。しかし動脈硬化については、一度動脈硬化になってしまうとなかなか治らないという考え方もあるようです。

 一方で、血管や血液を見直せば健康になるというような本も多数出版されていますので、私自身の病気の原因を考えても動脈硬化の改善は課題だなと思っています。

 早い話が、アルコールと多量のつまみ摂取により、少しずつ固くなってしまった血管の柔軟性を少しでも取り戻せれば、血圧の変動幅も小さくなり、あわせて高血圧症状も改善するのではと思え、退院以降思い切って断酒を敢行。

 さらに食生活を見直して野菜量を増やし、果物不足だと思ったので、朝食後にリンゴを1個食べるという習慣をつけるようにしました。

 というわけで、最近は血圧対策というより、動脈硬化対策が本当は重要なのではないかと思うようになっています。


脳への刺激がネットワークを形成



高次脳機能障害


トップページへ