DHAを含む食べ物

2018.6.1

 前ページの記事中で触れたDHAについて今日は調べています。ウィキペディアの情報によれば、正規名称は「ドコサヘキサエン酸」というもので、分子式はC22H32O2とあらわされ、構造式を見ると、炭素Cが長く連なった形をしています。

 ただそのつながり方の途中に、いわゆる二重結合というのがあって、どうやらこの部分が細胞の構造にとって便利な部分のようです。脳の灰白質部に多く存在しているということで、これが脳にとって必要な物質という根拠になっているようです。

 またウィキペディアには様々な具体的な作用も記載されていて、これを読む限り、生体にとってかなり重要な物質だなという印象が持てます。ただし注釈として、そのメカニズムはよくわかっていないものもあるとのことです。

 この中で一番注目に値するのが、最初に書かれている「学習機能向上作用」ということでしょうか。記憶改善、健脳作用なんて言う語句も示されています。

 というわけで、まあ何となくですが脳細胞の育成に良さそうだという感触は得られました。というわけで、次はこのDHAを効率よく摂取するには何を食べたらよいかということになるのですが、ネットで調べると多くのページが健康食品の紹介記事となっています。

 個人的にはそういった紹介も悪くはないと思いますが、まず基本となるのは日常の通常の食生活だろうと思うので、健康食品ではない食べ物に限定して調べてみました。

 一般的には「青魚」に含まれるということですが、先ず青魚とはという部分です。これまたウィキペディアで調べると、先ず魚種として以下のような名前が挙げられていました。

 ニシン、イワシ、サンマ、アジ、サバだそうで、スーパーでよく見かける魚です。ただし青魚としては学問的に分類されてはいないようで、泳いでいるとき背中が青く見える魚であるとのことです。

 その意味ではブリ等も青く見えると思うのですが、ネット上ではブリは白身魚とされているようです。ただこの辺りは青っぽく見える魚ですから人によって解釈が分かれているようです。

 そこで今度は青魚という分類ではなく、DHAを多く含む魚という検索語句で調べてみました。結果は以下の通り。同じ重さの身に対して含有量が多かったのは、多い順に
 
 アンコウ、マグロ、サンマ、ヤツメウナギ、サバ、スジコ、アユ、イクラ、ブリ、ボラ、カズノコ、サケ、ニジマス、タチウオ、イワシ、ウナギ、アジ、サワラ、ハタハタ、タイ、カツオ、カマス、メカジキ、ニシン、キンメダイ、ニシン、ホッケ、アジ、イサキ以下延々と続きます。

 しかし分かったことは、青魚に多いというよりは、魚全体にDHAは多いというように見えます。その意味では、ごく単純に、おいしい魚は一般的に脂が良く乗っていますから、旬の脂ののったおいしい魚をたくさん食べた方が良いという単純な結論になりそうです。

 ただしこういった数値を見て、なるほどなと思ったのは「マグロの場合、赤身よりトロの方が圧倒的にDHAが多い」ということでした。というわけで、トロが高くて買えなければ、庶民的なサンマやサバを食べた方が良いという結論も得られそうです。


DHAを効率よく摂取する方法



高次脳機能障害


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