2018.6.15
動脈硬化のイメージを思い浮かべるとき、私はいつも理科の実験に使う細いビニールチューブを思い浮かべています。もちろん庭の散水用の通常のホースを思い浮かべても良いと思いますが、柔軟性は実験用のビニールチューブの方が大きいです。
こういったチューブですが、庭のホースを日の当たる場所に置きっぱなしにして10年、20年が経過すると、たぶん紫外線の影響ではないかと思えるのですが、ゴムはどんどん硬くなっていきます。
紫外線の当たらない実験用のビニールチューブであっても、利用する機会がないまま10年20年と丸めたまま放置するとゴムはどんどん硬くなります。
というわけで、ある日突然放置していることに気が付いてそのビニールチューブを取り出し、実験装置に装着しようとして、初めてゴムが硬くなっていることに気が付きます。
ひどいときはちょっと折り曲げると折り曲げた部分に亀裂が入ったり、パキッと折れてしまうということがあります。これは散水用のホースでも同様。
丸めて放置しておくと、それを伸ばそうとするとかなり力が必要。しかもゴムをよく見ると、あちこちでひび割れが見つかったりします。
こういった現象は、数年乗り続けた自転車や車のタイヤでも見ることができ、ゴムというのはどんどん劣化して柔軟性を失うんだなということが良く分かります。
というわけで、このイメージが私の場合動脈硬化と重なるわけで、血管の柔軟性が失われたり、血管壁そのものにひび割れが生じたり、汚れが付着している状態なのかなという気がしています。
これが本当に動脈硬化のイメージとして正しいなら、改善のためにはその柔軟性を回復するか、ひび割れている部分を修繕する、余計な汚れを取り去る必要があるということだと思います。
以前はこの改善について、ひび割れたゴムホースの改善は普通出来ないと思えるように、血管の場合も改善は難しいと考えられているようでしたが、最近は「治る」というのが常識になりつつあるようです。
ではどうすればよいのか?ということですが、柔軟性を回復するために血管を構成している細胞やその結合物質に柔軟性を持たせるとか、ひび割れた部分を修復するにはどうしたら良いか、更に汚れを撤去するにはどうするかというような観点から考えれば良さそうな気がしてきました。